第三章 王宮へ

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「いつ開かれるの?」 「今月末の土曜日の夜よ。王宮での舞踏会は久しぶりね。サーシャが喜ぶわ。」 「あなたも一緒に行っていらっしゃい。ずっと私の看病で家にしばりつけてしまっているのだから。」 サラはベッドの上に起き上がりほほえんだ。 「でもお姉さま…お姉さまを一人置いていくなんて。」 「大丈夫。メイドたちは家に残っているんだし。エルディアの面倒もみてあげてちょうだいね。」 サラの最後の言葉が気に入らなかったようでサンドラは軽くうなずきながら部屋を出ていった。
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