第三章 王宮へ

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「あはは、あのカロフもようやく重い腰をあげたか。」 静かに手紙を読んでいたロアンが笑いながら巻物をもどしはじめた。 「シシー様、エルディア嬢にきちんとご挨拶はなさったんですか?」 お姫さまは、あっと口に手を当ててからピョンと長椅子から降り、エルディアの目の前に立った。 気取ったようにスカートの両脇をもってお辞儀をする。
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