第三章 王宮へ

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「お初にお目にかかります。フレッシャー王国第一王女、シンシア・セシル・フレッシャーでございます。どうぞお見知りおきを。」 エルはあまりに棒読みなセリフに笑ってしまった。 「私は一般市民のエルディア・メル・カシュアでございます。姫君にお会いできて大変光栄でございます。」 少しふざけながら言うとシンシアはエルの手をとり、見上げる。 「エルディア・メル・カシュアには今日から肩書きが増えるわ。フレッシャー王国第一王女の騎士。」 「はぁ?」 エルには訳が分からないが、姫はニコニコご機嫌だ。
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