第四章 フレッシャー王国

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(何故だろう、今まで人間関係で面倒な事になるのはもうたくさんだと思って誰にでも当たり障りのない対応をしてきたのに。あの人といるとどうも調子が狂うな…) エルが首をかしげながら辺りを見回していると様々な視線が自分に集まっているようだ。特に目立つのは女性のとがめるような視線だった。 (?…ああ、なるほど。) エルは椅子から立ち上がり、広間を抜け出した。 (これ以上あの人と関わって女性の恨みを買うのはまっぴらだ。) 廊下や近くにある小部屋、バルコニーなどを散策しながらエルは広間から離れていった。
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