第四章 フレッシャー王国

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「私は…私は、騎士になります。」 返事を聞いてサラは小さくため息をついた。 「初めはお母様を守る騎士になるつもりでした。でも、お母様には他に守ってくれる人がいた。」 そう言ってカロフに微笑みかける。カロフは顔を赤くして頭をかいた。 「もしシンシア姫様が私を必要としてくれるのならば」 「必要だわ。もちろん。」 姫がエルの前に歩み寄ったので、エルはしゃがんで姫の両手をとった。 「私はあなたの騎士になります。シンシア姫様。」
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