第1ステージ~始まりの場所で~

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「訳解らねぇ………」 その時 生まれてから今までで、一度も味わったことのないほどの恐怖と寒気が襲ってくる 説明ではその恐怖を伝えられないが 1秒後殺される、と思うぐらいの出来事が自分の真後ろに“存在”する。 その存在の、まるで視線の様な圧力に自分の細胞から血液から身体中を、何もかも切り刻まれる様な… 「助け…て………」 声も、ろくにでていない 必死に迫り来る恐怖から逃げようとする 走る……走る…… 人間の身体の作りというのは、この様な時、気を失う、腰が抜け崩れ落ちる、逃げようとする、などの行動をとる このとき自分のとった行動は とにかく逃げることだった 「…………………」 無我夢中でただ走るのだ パニック状態が極限まで達し、自分の意識は完全に消えかけている すると、自分の前に立っている自分がいなくなった 「ん………?……… ………ど………う… な…………っ……て …………る………… …ん…………だ……」 気付くはずもないだろう、自分の目の前にいた自分に自分の意識が入ったのだ………
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