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父親の意志を継ぎ悠久の騎士団員になる為、此処リュシオン島に来たキルキ
この島唯一の街ギールは、キルキの想像よりはるかに大きかった
「ん?見ない顔だな。志願者か?」
キルキが街の中心でキョロキョロしていると、鎧兜を被った男が声をかけてきた
「はい。亡き父、グライドの意志を継ぎ、悠久の騎士団に入団したくきましたキルキです」
「ほぉ・・・グライドの娘か。私は悠久の騎士団の団長をしているサウザーだ」
男はサウザーと名乗ると、少し懐かしそうにキルキを見ていたが、軽く咳ばらいをして険しい顔付きへと戻った
「グライドの娘ならば、父親と同じベルセルクを目指すのか?」
「はい。何時か父を越える立派なベルセルクになり、ベアリスを打ち倒します」
サウザーは真っすぐなキルキの目を見ると、満足そうに頷いた
「階段を上った先に騎士団の詰所がある。先ずはあそこに行け。お前が騎士団に相応しいかテストする。それと、これは騎士団からの支給品だ」
サウザーはそう言うと、キルキに剣を渡した
「もっと良い武器や防具は西に店があるから、金を貯めてそこで買うことだ。」
「わかりました、有難うございます」
「健闘を祈る。私はすることがあるのでこれで失礼する」
サウザーはそう言うと、詰所の中へと消えた
キルキはサウザーが見えなくなると大きく深呼吸をして、サウザーから貰った剣を装備し、騎士団の詰所へ入っていった
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