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ある国の小さな町の一角に古ぼけた小さな店があった。
なにを売っているのだろうかと興味がわいたのかそっと店の扉をくと、そこには、金髪の青年がいた。
扉の音でこちらの存在に気がついたのか、彼はまるで人形のようにな笑みを浮かべてお辞儀をし、ゆっくりと話し始める。
「いらっしゃいませ、ようこそ<
Felicita Io lo cerco>へ。
当店では様々な時代、生活
を送った人形たちを販売、展示しております。
彼らは皆、ヒトに対して様々な感情を抱いています。愛、尊敬、恐怖、あるいは憎しみ……。
どうぞ手にとってご覧くださいませ。きっと彼らは今までの体験を魅せてくれるでしょう」
その言葉にさらに興味がわき、言われるがままに一体の人形へと手を伸ばす。
この人形は片目が眼帯で覆われている…。そう思ったとたんにすうっと意識が遠のいていった。
遠くで青年が「いってらっしゃいませ」と言っていたような気がした…
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