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雛菊
「け権八さん!!どぉして…どぉしてまだここに…とっくに帰ったとばかり…うっう…私のせいで…」
渚
「権八は死んだ。吉原近くをうろついていた所、物取りに襲われた…。その日から姐さんは光りを失ったでありんす」
雛菊
「権八さん……今あなたの元に向かいます……」
渚
「ね、ね、姐さん…?血が…。嘘だ!!姐さん!姐さん!しっかりして下さい!!」
雛菊
「な…なぎ…さ…。ご…ごんね…」
渚
「姐さん……どぉして!?男に惚れるなんて馬鹿だって言ってたでありんすよ!!なのに…」
雛菊
「吉原の…女じゃなく……一人の…女に……なりたかった…んだよ」
渚
「あたいにはわからないでありんす!?」
雛菊
「くすくす……あんたも…大人になれば…わかる……ょ…」
渚
「ね…姐さーーーん!!!」
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