偽ヤクザ

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  間一髪で軌道修正した乗用車。   危ねぇなぁ居眠りか?   次の信号で引っかかり乗用車と並んで停車した時だった。   無線の音でよく聞き取れなかったが、人間のうめき声に似た声が聞こえた。 よく聞くとさっきの乗用車が助手席の窓を開けて何か叫んでいる。  しかしどうやら酔っているらしく何を言ってるのかわからないのでスルーした。   信号が青に変わりボクは涙サンを追いかけて左折。 すると乗用車も右から強引に左折してきた‼   あぶねぇなコイツ💢   少しカチンときたが紳士的なボクは平静を保った。   すると乗用車は俺を追い越し前に被せて急ブレーキ‼   ブチン💢     ボク 『涙さーん、ちょっと変なのおるけ先行っとってください』   無線でそう告げ終わる頃、乗用車の運転手はトラックの横まできていた。   兄ちゃん 『お前、なにラッパ鳴らしとんか?』   ボク 『フラフラしよったろーが💢自分で分からんのなら道路走るな。迷惑ったい‼』   兄ちゃん 『は?お前、九州のもんナメとるんか?あ?』   ボク 『…。俺も九州やけどね😆』   兄ちゃん 『おちょくっとんか?俺は素人じゃないんぞ?』   ボク 『マジで?何のプロですか?』   兄ちゃん 『お前バカか!素人じゃないて言うたらヤクザに決まっとろ-が💢』   ボク 『へぇ~なんて組ですか?』   兄ちゃん 『あ…?聞くんか?聞いたら後には引けんぞ?ええんか?』   ボク 『ぃゃぃゃ…名前くらい聞かんとわからんでしょ?名のらなくてもわかるくらい売れてる人なんすか?』     こんな感じで、㈱○○産業 と刺繍の入った汚れた作業服を着た兄ちゃんをおちょくっていたら…     対向車線から爆音を響かせながら見覚えのあるトレーラーがやってきて 横に急停車‼       涙さんだ😆         するといつの間にかボクの後ろにも○○観光さんが😆     兄ちゃんはあっけに取られて動揺している。   兄ちゃんピ-ンチ‼
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