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「――着いたよ」
気が付くと、麗宅のパーキングにいた。
「大丈夫?…車、置いときなよ。送ろうか?」
「や、帰れる…から」
「そう…」
麗は戒の肩に腕を回すと、別れを惜しむように抱き寄せた。
(あったかい…)
心地よさに戒が目を伏せると、おもむろに麗は言った。
「れいたと、仲いいみたいだね」
「え…」
肩を抱いていた腕がするすると持ち上がる。
「おかしいなぁ…おかしいなぁー…」
その指先が戒の咽喉に触れた。
「戒は俺のコト好きなんじゃなかったのかなぁ?」
一体何を言いだすんだ?
「ん…そぅ………」
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