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ゆっくりと楽しむように、空の旅を楽しむうちに、空はすでに紺色に変わっていた。
紺色の空は広大で、彼女は高い場所にいるたった一つの点でしかないことを思い知らされる。
処刑城より南西に行った場所に、南都市と呼ばれる大きな街がある。
都市を探すために見下ろした地上は光で眩しく、眠らない街というのは比喩ではないのかもしれない。
彼女は、目的の場所を見つけて舞い降りる。
「こんにちはー」
「こんばんは……って、オルタナティア様!? いらっしゃいませー!」
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