一章

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「好きです!!付き合ってください!!」 …俺はいきなり告白されて驚き半分、嬉しかった。 俺もずっとこの子が好きだったから。 てか何これ? 1ページ目から訳がわからない。 俺の心の声も意味わからない。 とにかく時間を遡っていただこう。 俺は多嶋彰(タジマ アキラ)。 至って普通の高校2年生。 いや、普通じゃないな。 だってさ……… 「キャー!!多嶋様よー!!」 「嘘っ!?」 「キャー!!本当だー!!」 朝からすごい。 てか毎朝教室に入るたび悲鳴をあげるのはよしてくれ。 クールを装ってはいるが、結構傷ついてたりするんだぞ。 「はぁー…」 「よっ、彰」 「京次、おはよ」 「朝から人気だな。俺より多いじゃん、いつも」 こいつは佐仲京次(サナカ キョウジ)。 中学の頃からの親友だ。 今日もこいつの嫌みを聞いて始まる。 「嫌みはよせよ。お前は好かれてるけど、俺は怖がられてるんだ。小学生の頃から人気者だったお前にはわからないよ」 「じゃあ試してみようぜ」 そう言うと京次は女子が集まっている場所に向かって、手を振った。 「「「ッキャー!!!」」」 お前はイケメンだから余裕だろ? 「ほら、彰も」
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