『未来迷宮』 ~隆斗と麗~

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「…2518年 5月19日」 「ん?」 麗はPCを立ち上げて「XB・ナノメモリ」という机にあった端末機を使っている。 「…パソコンのデスクトップにそう書いてあるわ。」 「信じるしかないようだな」 周りを見回してみる。 ICBM・ⅣやVSBM…という物が無数に並んでいる。 パソコンの正面には銃が並んでいる。 何をするつもりだろうか。 「はい」 いきなり何か重いものを渡された。 金属には「M136AT.RL」と書かれてある。 「…現代のロケットランチャーよ。 自分達の時代の物の方が扱いやすいと思って」 …どうやらこの部屋の持ち主は武器マニアらしい。 ゲームで見たことあるような武器もちょくちょく見える。 現代の武器だろう。 …しかし武器使った事ないのに扱いやすいも扱いやすくないも関係ないだろ。 「…コレをどうしろと?」 ポン、と肩を叩かれて 「撃て」 笑いながらいわれた。 麗ってこんな性格だったか…? AB型の血が騒いだか…? 「ここでじっとしてても仕方ないだろ?」 またにっこりと。 怖い。 麗のいわれるまま、ドアの方向をめがけて撃った。
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