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パリッ…
「…。」
バリバリボリボリ…
「…なぁ徠貴…。」
「…ん?」
「何故こんな事態にポテチを食ってる…。」
「…焦っても仕方…ない。」
至って徠貴は冷静だった。
…空気が読めないのか、それとも天然なのか。
徠貴は特製お菓子袋の7大菓子、ポテトチップス(うす塩味)を取り出しては、それを美味そうに食していたのである。
「おい!! 徠貴、お前どういう状態なのかわかっているのか!?」
「…あぁ。」
「早く出て、みんなと合流すべきだろうが!!」
…落ちた場所はこんな場所であったし、いきなり仁一・徠貴の2人であった。周りに人の気配も無いのでそうした方が良いだろうと思ったのである。
「なのにお前は何故のん気にポテチを食ってるんだ!?」
「…駄目なのか?」
「………。」
だが、この言葉で仁一から怒る気をなくしさせたらしい。「大体どこからポテチを…!!」という突っ込みを言う気すら失せさせたりする。
「苦手なタイプだ…。」
「……。」
とりあえず仕方なく周囲の不気味な蝋燭の光を頼りに仁一と徠貴は奥へ奥へと進んでいった。
それしか出来なかった。
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