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不気味な、蝋燭が照らす暗い道は別れ道もなくただ続いている。
石造りであり、暗く小さな灯りのみしか頼りに出来ない。ここはまるでピラミッドの内部を連想させる。
…そういえば、何か不自然な点があるような気もしないでもない。
気がつけば何かの遺跡の内部だった…だなんて、それだけで不自然なのだが。
…それにしても疲れる。
「出口はまだか…。」
「……知らん…」
「……。」
流石の仁一も、かれこれあれから何時間も歩き続けているため疲れてきている。
…横の歪な奴を除いて。
「疲れないのか、お前は」
「…………あぁ」
「納得出来ねぇ…」
「………………」
…とまあ、面白くもない会話をしながら歩んでいく。
この会話から10分程たった頃だろうか。
徠貴が姿を消したのは…。
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