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僕は一旦考えるのを止め、ことを進めるべく手紙を丁寧に開いた。ハサミで切ろうかと思ったが、なんだか刃をいれるのが躊躇われ、糊付けされた蓋を破けないようぺりりとはがす。 見れば三枚の紙が入っていた。紙も封筒同様にややすれているようだ。 僕はとりあえず二枚の方を開いた。 冒頭には「佐倉さま」と、封筒と同じ字体で並んでいた。  
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