第二章

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「なんで…。なんで死んでしもたんや…。 俺はお前がおらんとなんもできひんのに…。」 俺は一週間は泣いた。 目は腫れてしもてとてもお客さんの前に出れる顔ではない。 「ひっどい顔になってしもた…。ひやさな。」 ピーンポーン 誰や…? 覗き穴からみてみると… 「警察…?」 ガチャ… 「どうしたんですか…?」 『実は井本さんの事故現場の近くに、井本さんの荷物があったんですよ。 どうやら藤原さん宛てらしくて…。』 「そうなんですか?!ありがとうございます。」 『では、これで。』 …ガチャ 「…?なんやこれ…?」 ガサガサ 袋からとりだすと The license in eternity《ライセンスは永遠に》 と彫られたシルバーのネックレスがでてきた。 それと一緒に、メッセージカードもでてきた。 〈Dear藤原 誕生日おめでとう!これどう!?気に入ってくれたら嬉しいわ! 今度お笑いポポロの撮影ん時、つけてこんかったらぶっ飛ばすぞ!(笑)〉 「うっ……うわぁぁぁぁぁ!井本っ…!井本ぉぉ!!グスッ… ちゃんとつけるからな…!!毎日つけるから!! ありがとうな…!グスッ…ヒック…」
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