10年前

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…え!? 女って!?どーゆーこと!? びっくりして、目が点…とは正にこのこと。 「とにかく、私の愛人になりなさい。」 な、なんで!? 無理!! だってママだよ… って言葉はぐっと抑えた。 だって、今さっき死ぬ気になれば、何でもできると言ったばかり。 「髪を切りなさい。」 そう言って、2万円を渡してきたママ。 「また来週来るから、髪を切って新しい服を着て、昔の葉月に戻りなさい。」 そのままさっさと立ち上がると、会計を済ませ家まで送ってくれた。 車の中でもまだパニックの私。 ママの荒れた頬をボーっと見ていた。 私、この人を抱けるのかな… 私の中ではママはママ。 抱かれるのは目を閉じてれば終わるけど ちゃんと抱けるんだろうか… 想像するだけでも身体が拒絶する。 ママが嫌なんじゃなくて、ママをそんな風に愛してなかったから。 ママは好きだけど、愛とは違う。
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