擬似恋愛

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朝、インターホンを鳴らす音で目が覚めた。 ママだった。 目を腫らして、化粧もハゲて いつもより老けて見えた。 とりあえず家に上がってもらって話しをした。 「私はママが分からない。誰かの変わりに寂しさを埋める事はできるけど、その人にはなれない。」 と。 ママは泣いて ごめん、ごめんと繰り返す。 私はお金はもういらない。 ママが望むなら、傍にいるけど その人にはならないよ。 私は私だから。
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