新しい世界へ

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「男って馬鹿だよね~。こんな画像に食いついてくるんだから。」 何も言わない私に話す。 「パソコンでね、動画送ってやると凄く喜ぶんだよ。こっちは演技だってのに、もっと声出せとか馬鹿みたい。」 楽しそうに話すさち。 「なんでそんな事してんの?」 どう見ても、裕福そうなさち。 お金に困ってるようには見えない。 私の問いに、さちはサラっと答えた。 「面白いじゃん。」 何も言えなかった。 身体を売ろうと、覚悟した時の自分が思い浮かんだ。 真っ暗な部屋で、赤ちゃんと二人で泣いてた私。 私はさちに腹が立ってきた。
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