-毒-

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-毒-

触れた所から 徐徐に 犯されてゆき 純白だった自慢の羽根も どんどん抜け落ちる 貴女の瞳の光は 気だるく闇に 微睡み 堕ちてゆく だがそれは 実に 気持ちの良いもので 肢体は その、侵入を赦す 脳髄まで 痺れる 甘美な毒に 酔いしれ 思考さえも ままならず 貴女は …と 悪魔に強請る …お願いします… …どうか… 声は掠れ、 そしてか細く震え、 悪魔の 絶対的な支配力の前に、 抗うちっぽけな思考もとうに棄てた …どうか貴方の忠実なる僕に。
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