10人が本棚に入れています
本棚に追加
「――あれ、これ夢じゃね?」
「自覚してしまったか……」
「お前は何者なんだよ。……てか、まじこれ夢?」
「夢だと思うなら夢なんだろ。……お前の中ではなぁッ!!」
「いや、だからお前は……まあいいや。あー、なんか変な感じだ」
「いわゆる明晰夢ってやつだな。夢と自覚している夢」
「おお、なんかそれ聞いたことあるぞ」
「当然だろ。これ、お前の夢なんだから」
「夢、ねえ。いつも通りのお前にしか見えないお前に言われても、説得力ないわ」
「じゃあ、夢か確かめてみるか?」
「確かめる?ああ、痛みがあるかーってやつだな」
「お前って何やっても長続きしないよな」
「な、なんだよ急に」
「食堂でメニュー選ぶ時ぐらい、周りの目を気にするのやめたら?」
「い、いいだろ。空気読んでんだよ」
「お前のカッコイイと思ってやってること、大抵ダサいぜ?」
「うぐっ」
「お前って触れられたくない話題になると露骨に話題変えるよなー。お前は自然にやってるつもりかもしれないけど、バレバレだわー」
「そういう心に来る系の痛みはやめろおおおおおおお」
最初のコメントを投稿しよう!