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もしかしたら、眠りにつかなければ…ずっと夢の中?
夜になり、僕はベットに入った。でも、眠気と戦い眠らないように努めた。
ベット脇のクッションにはイチタロウが眠っていた。
ご飯を済ませたあと、イチタロウが部屋に向かうのをみた。あのあと、すぐ眠りについたのだろうか?
…目蓋が重い。
タイムリミットが近づいているのかな?
『イチタロウ朝だぞ』
イチの声がかすか遠くに聞こえた気がした。
…頭の中がボヤ~としている。頑張って、ゆっくりと目蓋をあけた。
…結局寝てしまったのか。イチタロウに戻っていた。
僕はため息をつき、イチの顔をみることなく、そのままうずくまっていた。
そんな僕のパッとしない態度をみてか、イチがベットから飛び降り僕の背中にギュッと抱きついてきた。
『どうしたんだよ~』
と言って僕の背中にスリスリした。
あれ?…イチ?
動物の匂いがした。
僕の匂いとは違う。
初めて嗅いだ匂いではない気がした。
…じゃあ、いつ?
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