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イチと僕は一緒に寝るのが習慣だ… とは言っても、僕はイチが眠るベットの脇下の、丸いクッションで眠るのである。 隣で眠るのを拒否されたわけではない、ベットが小さいからだ。 僕達は眠るとき以外も仲良しだった。 イチは勉強が嫌いで、その日も学校から帰るとすぐに僕と遊んだ。 土手を一緒に走って競ったりした。もちろん、僕が勝つ。 でもイチは悔しがらず、ケラケラ笑って楽しんでた。 その土手の脇にある、緩やかな坂道を降りると河川敷公園がある。そこでサッカーもした。と言っても、ただイチに蹴られたボールを、僕が追い掛けるといった感じだ。 楽しかった。まだまだ遊びたかったが、イチがそろそろ帰ろうと言うのでそれに従った。 …飼い犬は飼い主には従うものなんだな。と思った。 イチの意見に逆らう気が起きなかったんだ。
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