親友。

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ハルとは女の子の名前。ショートカットの金髪がとても良く似合ってる、極上の美人。身長高くてスタイルも良くて…色白で足も細くて長くて…。今日もハルはタイトのミニスカートが色っぽさを際立たせてるなぁ。   …ミニが似合うなんて羨ましい…。私ももっとスタイルが良かったら…。   そして、ハルは話している男と別れた。手を振りながら笑顔で見送っている。そしてハルは私に気がつき、私を呼びながら手を振る。   「ハ~イ、ラピス‼」   私とハルは互いに歩み寄る。ハルは歩き方も色っぽい。こりゃ男も近づくわけだ…。   そして私とハルは対面した。私は微笑みながらハルに言った。   「またデートの誘い?」   ハルは笑いながら首を横に振った。   「ううん、遊んであげてもいいけど、流石に疲れたわ。しばらくは男も見たくないわね」   そう、ハルは本気で恋愛などしない。遊ぶだけ遊んであげてバイバイらしい。相手によっては身体も許してるらしいけど…これ以上は恥ずかしくてあまり具体的には申せないね。   ハルは私の顔を見て首を傾げた。   「どうしたの?元気ないわね」   私はうつ向いてため息をついた。   「はぁ…今年で卒業だし、就職活動とか、卒業論文とか…考えたら嫌になっちゃって…」   ハルはクスクス笑い出した。   「アハハ、ラピス貴方は思い詰め過ぎよ。まだ4年生は始まったばかりよ」   ハルは私と同じ学科専攻で、良く一緒に講義を受けていた。でもハルは成績もいいし、将来のことも考えていてしっかりしている。そして、わりと落ち込みやすい私を良く元気づけてくれていた。   私は元気ないままハルに言った。   「ハルは凄いよね…勉強も、遊びも将来もしっかり考えていて…」
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