親友。

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するとハルは金糸のような髪をかきあげ、ため息をついた。   「私は私で大変なのよ。来年には試験もあるし…」   ハルはコミュニケーションカウンセラーの道に進むらしい。賢いハルにはピッタリだ。私がカウンセラーを受けてるぐらいだから、面倒見のいい彼女は上手くやっていけそう。   私はクスクス笑いながらハルに言った。   「…そうだね。人を羨ましがってる場合じゃないよね」   すると、ハルが左肩にかけているブランド物っぽい白いバックから着メロが流れている。ハルはバックに手を入れ、折りたたみの携帯を取り出す。着メロは直ぐに止まった。メールらしく、ハルは携帯をパカッと開き、内容を見て、ニヤニヤと笑い出した。画面を見ながら私に言った。   「ラピス、今から楽しいことがあるかもよ?」   私はきょとんとした。   「は?」   一体誰から何とメールが来たのか。ハルは携帯をたたみ、バックに入れながら言った。   「さて、行くよ」   私はもっときょとんとなる。   「へ?何処?」   ハルはニコニコ微笑みながら、左肩のバックを担ぎ直す。   「“グラップ”ん家よ」   私はきょとんとしたまま首を傾げた。   「グラップ?…」   確かグラップって生物工学を専攻している男子学生…ハルが仲がいいぐらいで私はあんまり面識がない。グラップの家って確か…。
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