親友。

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それから私とハルはバスに揺られてグラップの家に向かった。今日の講義は終わってるから予定も無かったし、だから私はハルに付いて行った。   グラップの家はシギョショアラ近郊の、中心街から離れた場所にある。   夕方になっており、夕焼けの眩しい光がバスの窓辺に差し込む。バスには私達以外にも数人客が座っている。私達は真ん中より後ろの座席に横に二人で並んで座った。座席に腰掛けたハルは足を組み、ミニスカートから覗く足が悩まさしい…。通路を挟んで反対側の男性客がそんなハルの足を横目でチラチラ見ている。女の私が見てもドキドキしてしまう色気…。   ハルは携帯を覗いて片手で素早くキーを打ち込みメールを返している。男友達に返しているのだろうか。文章は何と打っているかわからないけど、淡々と作業をこなすように溜まったメールを返していった。私はハルの全身をシゲシゲ見つめながら言った。   「いいなぁ…ハルはスタイル良くて、私もミニ履きたい」   ハルは私に振り向き、きょとんとした顔で言った。   「履けばいいじゃない。ラピスも似合うよ」   当たり前のような言い方で言うハル。お世話で言っているわけではなさそう…でも、私は…。私は今履いているロングスカートを掴み言った。   「でも私ハルみたいに足長くないし…」   ハルは携帯をパタンとたたみバックに入れながら言った。   「何言ってんの、足が長けりゃミニが似合うと決まってるわけじゃないのよ、あんたも履いてみなよ。きっと可愛いから…」
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