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冷蔵庫の中からミネラルウォーターを取り出し、一気に飲み干すと、我慢していた涙が次々溢れ出した。
よく言えたじゃん、葵。
大丈夫。
これでよかったのよ。
孝司さんは私の言葉を否定しなかった。
わかっていたはずなのに、遠慮なく涙は零(コボ)れ落ちる。
ピンポーン
私は孝司さんが来たのかも知れないと、どこかで期待してしまっていた。
誰だか確認もせず、開けた扉の向こうにいたのは……
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