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祐弥side....
祐「…ン…」
恵「あ、祐弥。起きた?」
祐「恵…介。」
俺が目を覚ますと、そこには恵介と秋人がいた。
…俺が寝ている間に帰ってしまったのか、"あの人"はもういなかった。
秋「具合どうだ?」
祐「…うん…少し良くなった。」
恵「まだ寝てなよ、祐弥。顔色悪い…。」
祐「いつもでしょ…(笑)」
恵介はお構いなく、俺を再び横にする。
祐「…ねぇ…あの人、帰っちゃったの?」
秋「うん。もうだいぶ経つよ?」
祐「お礼言いたかったのに…。」
あの人が助けてくれなかったら、俺今頃どうなってるか…。
恵「…ねぇ祐弥。」
祐「…ん?」
恵「激しい運動はするなって…、いつも言ってるよな…。」
祐「…………。」
恵「…お前…、人並みの体じゃないんだから…。」
祐「………わかってる…。」
秋「とにかく…、無事でよかったよ。…な?恵介。」
恵「もう…っ。心配ばかり掛けさせやがって…!」
祐「…ごめんなさい。」
恵介は半泣き面を俺に向けてきた。
秋人も俺のそばを離れない。
祐「そんな顔してたら、もうすぐあの2人帰ってくるよ?」
俺は心配掛けた分、精一杯の笑顔を作った。
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