出会い

4/5
883人が本棚に入れています
本棚に追加
/984ページ
?「…やめてください…。」 「あ゛?何か言いましたかぁ~?」 さすがにまずいと思った俺は、止めようとベンチから離れた。 …が、 ?「…っ…離してっ!」 「いてっ!…ガキがっ、待てこらぁぁあ!!!」 その子は襟を掴んでいた1人を突き飛ばし、 すぐそばにあった公園の出入り口に向かって走り出した。 貴「…無理だろっ、3人だぞ…!」 俺は、ヤンキー達がその子を追いかけ始めたと同時に、反対側の出入り口から出て先回りした。 「…あぁっ?何だてめ…っうわっ!」 「いってぇっ!!!」 「てめぇ…ふざけんじゃねぇぞっ!」 貴「どっちがだよっ(笑)」 3人の前に立ちはだかった後、2~3発蹴り上げた。相手の反撃も余裕でかわして、更に殴る。 「くっそ…おいっ!行くぞっ!」 かなわないと分かったのか、ヤンキー共は走って逃げていった。 ?「…ハァ…ハァ…」 貴「大丈夫?」 ?「…は…い…」 ヤンキー共を見送った後、すぐに俺はその子のそばに行った。 …道路端の壁にもたれかかっていた彼は、それほど走った筈じゃないのに息が荒い。 どうも様子がおかしかった。 .
/984ページ

最初のコメントを投稿しよう!