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?「…ハァ…ハァ…ごほっごほっ…ごほっ…」
貴「え…?あ、ちょっと…!」
目を瞑りながら苦しそうに呼吸をしているかと思うと、徐々に咳き込み始めて、その場に座り込んだ。
?「…ごほっごほっ…!」
貴「ねぇ!大丈夫っ?」
何か言いたそうにしてるように見える。
…でも咳は止まらず、むしろ酷くなっていった。
胸元をぎゅっと掴む腕から辛さが伝わってくる。
貴「どうしよう…。」
とりあえず救急車を呼んだほうがいいかなとか、とにかく色々考えていた。
と、そのとき
??「祐弥っっ!!!」
貴「えっ?」
こっちに向かって走って来るのは、さっきすれ違った金髪の野郎だった。
??「ちょっ、これ!お願いしますっ」
貴「え?あ…はいっ」
そいつは俺らの元に駆け寄ってくるなり、俺に手に持っていた2本のジュースを渡してきた。
??「祐弥っ?!大丈夫か?!」
祐「…ハァ…ごほっごほっ…秋…ごほっ…人…っ」
秋「くそ…!やっぱりか…っ」
"秋人"と呼ばれる金髪の野郎は、祐弥…?を抱きかかえて突然走り出した。
貴「あっああの!これっ!」
秋「あっ、あなたも来てください!うち、すぐそこなんでっ」
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