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全てが無
俺は、白でも黒でも、
透明でもない。
ただ、
根底から覆す儚さと
言葉にならない歯痒さに尽きる。
浮かべた瞬間に消え去っていく。
ただの「逃げ」でしかない。
そうかもしれない。
ただ、
全てが終わりいく現実と
既にある事の無意味さに尽きる。
それが貴方たちにとって
どれだけ無意味なことかも分かる。
辿り着くことのない言葉が
風に消える。
永遠に存在する有と
一瞬も存在しない無に
のみ込まれ。
辿り着くことのない俺が
死に混ざる。
無限に存在する有と
一カケラも存在しない無を
掴めないまま。
全てが俺という存在でも、
俺が生まれていなかったとしても。
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