終着

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終着

「オレ」は吊るされている、 漂うは赤茶けた地球の破片。 宇宙は究極的に歪み、 過剰な色彩を追い出していく。 ベタな感情も蚊帳の外、 すがり付く救世主がすがり付く脚。 成り立つ歴史さえのまれ、前も後ろも絶景絶壁。 踏み外せば暗楽? それは、何事もない日常と同じ。 笑い声と悲鳴が共鳴、調和していく。 踏み出すも踏み止まるも勇気。 聞き慣れた説教の根さえどこかで途絶えている。 法の陰に立つ欲さえ正当な法衣纏う。 因果応報、理性という欲望を纏う。 自分の感情さえ 鵜呑みに出来ない俺は、 あえて言うなら 有ることも無と呟く。
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