蜃気楼と知っていた

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蜃気楼と知っていた

俺の言葉が絶望なら、世界は蜃気楼を追う。気付いたのか、知っていたのか、このまま黙ればいいのか。 動と作る陰。 どうせなら、お前らの価値に響くように。 歴史ホルマリン。 鳥籠だと、大空だと、 勝手な唄を綴るんだろう。 清流だと、肥溜めだと、 喉を震わせ、声を枯らして… 札束を積め、涙を流せ、 命を賭けろ。それは空気を掴むような感覚。 せめて、せめて、 そうであれば救われるのだろうか。
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