誰もいない遊園地

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誰もいない遊園地

世界の終わりに鳴らす鐘は、誰のため。 聞こえるかい全てが途絶えた残骸達よ。 俺がこれを残す前にもしも無ければ、君は今、何をしていたのだろう。 嗚呼、目の前のかけがえの無いモノの意味も軽く捻り潰せるよ。 嗚呼、俺が辿り着いた答えは、ソレさえも意味を持たずに。 世界の終わりを祝う鐘は、届かない。 踊り出す空気が途絶えた頭上を過ぎ。 君が俺を理解しこれを読んでも、そこはただ、まるで誰もいない遊園地。 嗚呼、命よりずっと大切な人の意味も、ともに笑い暮らす日々さえ。 ただ、俺を覆した答えは、ソレさえも意味を持たずに。
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