限り無く透明な有

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限り無く透明な有

胎動に満たされ、 溢れた笑顔の終わり。 万年氷河に未来が咲く、 歩かされた己の足跡。 区切りの花の色、 異なる意思は風に霞む。 短命連鎖に自分を置き、 描かれた思考の羅列。 自分の脳を取り出して見ろよ。 流されていく言葉。 今、君の事。 ただ、その網さえ破り、 何も変わりはしないだろうけど。 俺でさえ自分のを繕うばかり。 今、目の前を通りすぎていった。 追いかけ、 追い続け、 手を伸ばしても届かない。 人に閉じ込められている限り、 俺は前に踏み出せないのか。
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