ただいま逃走中

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そんな事を喋っていると勇次の携帯がなった。 部屋に緊張が走る。 「もしもし…そうか…分かった。すぐ向かう。」 「藍沢、何かあったんスか?」 「春陽が行かないと言っているらしい。拉致が空かないから来てほしいだと。」 俊が真っ先に走り出し部屋を出て行った。 「あっ!!俊ってば一番に行って株を上げる気だよ!!」 「…無駄に馬鹿正直だよなアイツ。」 「まっ、馬鹿にも使い道はあるからいいけどね。」 「…高杉、俺を見ながら言うのやめてくれないか?何か『馬鹿=俺』って言われてるみたいだから。」 「馬鹿と先輩を一緒にしないで下さいよ。馬鹿が可哀相ですから。」 「可哀相なの俺!!」 5人は急いで春風の元へ向かった。 「…どけって。」 「嫌です!!」 「…はぁ。」 さっきからこの繰り返しだ。 苛立つだけで事態は変化を見せない。 殴って気絶させようかとも思ったが、加減出来なかった場合の事を考え不採用となった。
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