笑えてますか?

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ウチより、彼と長い長い年月を過ごして来た、彼のお母さん。 やのに、何故か笑顔でウチに話してくれて… 悲しくなんて無い… そんな筈はない。 もしかして… 「おばちゃんも…ウチと同じ考えしたん?」 すると、おばちゃんは何も言わず、笑顔で頷いた。 ……ありがとう。 ウチのSOSに気付いてくれて… 「ウチ… 笑えてますか?」 「…うん。聞いてた通り… エエ笑顔やなぁ…」 ちょうど、彼が好きだった粉雪が舞い… 花に落ちて、ゆっくりと溶けていった… 『ユウの笑顔、俺めっちゃ好きやで!』 そんな、彼の声が聞こえた。 そんな気がした…       《完》
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