31人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
ウチより、彼と長い長い年月を過ごして来た、彼のお母さん。
やのに、何故か笑顔でウチに話してくれて…
悲しくなんて無い…
そんな筈はない。
もしかして…
「おばちゃんも…ウチと同じ考えしたん?」
すると、おばちゃんは何も言わず、笑顔で頷いた。
……ありがとう。
ウチのSOSに気付いてくれて…
「ウチ…
笑えてますか?」
「…うん。聞いてた通り…
エエ笑顔やなぁ…」
ちょうど、彼が好きだった粉雪が舞い…
花に落ちて、ゆっくりと溶けていった…
『ユウの笑顔、俺めっちゃ好きやで!』
そんな、彼の声が聞こえた。
そんな気がした…
《完》
最初のコメントを投稿しよう!