誰かの記憶……

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  ドスッ 長く外側に反った刀が英樹と粉雪の左胸を貫いた。 「ギャハハハハ、油断大敵っつーのはまさにこれだな!」 男は下品な笑い声を上げ二人を刺した人物を見る。 「まさか私の手で殺めなければならないとは悲しいものだ」 「よく言うぜ総長さん、ホントっあんたは最高だぜ、ギャハハハハ」 「………うるさい…」 英樹は信じられない表情で己を刺した人物を見る。 「なん…でお前が……」 「なんでと言われても私が組織を受け継いだからですよ、英樹。あなたが組織側に来ないから危険因子とみなさせてもらいました。その結果ですよ」 ニッコリと笑い刺した刀を引き抜く。 英樹と粉雪の唸り声が聞こえ二人は床に倒れた。 火が回る前に出ましょうかと言い残し3人は姿を眩ました。 「……ひ………でき………」 「こ……な…………ゆき…」 致命傷を負い、床は真っ赤な絨毯になりその上で抱き合いながら二人は燃える山小屋の中で息を引き取った。 ―――――――――― ―――――― ――― ―…
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