①痴漢

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「…は…んッ」 ユルユルと撫でていた手が徐々に前に伸びてくる。 僕は窓に寄り掛かり、男の顔を見ようと体勢を変えた。 それでも手の動きを緩めない男は、僕のチャックを開けはじめた。 「…ん…?」 “いつもは僕自身を触り、揉んでくるだけなのに今日に限ってズボンに侵入してくるなんて…!" 突然の事に驚きを隠せない僕は、その手を払いのける事が出来ずされるがままだった。 最寄り駅に着き、一目散にトイレに駆け込んだ。 もちろん男は扉が開くと同時に離され、ムクムクと主張している僕自身を開放する為なんだけど。
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