集中豪雨の晩に…

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集中豪雨の晩に…

家庭があるのを承知で、憧れていた会社の上司、風間に 誘われるままに カフェバーでほんの束の間のデートで酔わされ 当たり前のようにホテルへ促され 朝まで激しく求められる生活が始まったのが、一年半前… 美奈世は、それでも風間に求められている事だけに満足し 月に何度も 風間の都合で呼び出されては 愛欲の世界に溺れていた。 美奈世は、風間の希望もあり 何の避妊もせず、求められるままに 受け入れていた… しかし、風間は美奈世を愛していた訳ではなく ただ自分の全ての欲望の吐け口として 美奈世の身体を利用していただけだった。 風間は、家庭では子煩悩で愛妻家の 近所でも有名な、絵に描いた様なマイホームパパを演じていた。 風間の妻は… 風間の勤める会社の社長の娘だったからだ。 風間としては この演技を当然の事ながら辞める訳には行かなかった。
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