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突然 一線の稲光の後に、凄まじい雷が鳴り響いた。
午後6時…
退社の定時時刻は過ぎていたが、
美奈世は 雑用を片付けている振りをしながら
待ち合わせの時間までの暇つぶしをしていた。
やがて、外はバケツをひっくり返したように雨が降り始めた。
(あ~傘…持ってきてないな…
駅前のコンビニで、傘買わなくちゃ…)
美奈世は6時半に会社を出た。
風間は5時定時に退社していた。
勿論、真っすぐ自宅へ帰ったのだ。
自宅までは20分もあれば着く 高級マンション。
風間は妻、祐子に
「今夜は、この後 取引先の接待と打ち合わせがある。
軽く食事だけしていくよ。」
と、妻の用意した夕飯を子供と3人で楽しく食べ、
子供とお風呂に入り
6時半過ぎに、背広を着直し、家を出た。
外は土砂降りだった。
電話で呼んでいたタクシーが6時半ジャストにマンション下に待機していた。
そして、風間も『ロジック』に向かった。
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