返事

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返事

次の日。 女子バスケ部は練習が休みだったけど亜美と自主練習として行くことにした。 男子バスケ部は練習をしていてあたしたちは邪魔をしないように端っこの方で練習をした。 でもそれは口実で本当は返事を聞くため。 でも自分から聞く勇気がないあたしはずっと練習を続けていた。 そして夢中になりすぎで静かになった体育館にあたしは気付かなかった。(笑) 男子バスケ部が休憩をとっていたのだ。 みんな一斉に水筒が置いてある通路へ出ていったのに2人だけこっちに向かってきた。 それはあたしが告白をした中野くんとその友達。 彼の友達が亜美を呼んであたしから離れていった。 亜美は 『がんばれ!』 と小声で言ってくれた。 『うん。』 とは言ったものの心臓が破れそうなくらいドキドキいってもう立ってられなくなりそう。 中野くんが近づいてくる。 ヤバい!どうしよ~。 目をつぶってしまったあたしに彼が、 『昨日手紙くれたよね?』 と話しかけてきた。 とりあえず口からでたのは、 『はい。』 の一言。 そして中野くんは話しを続ける。 『えっと返事は、いいですよ。』 と。 『え!?』 あたしは思わず顔を上げる。 そして中野くんは今日Telするから番号教えてと言ってきた。 あたしは頭の中がぐちゃぐちゃでとりあえず、 『今書いてくるから待ってて。』 と言った。 バックがあるところに戻ると亜美が待っていた。 亜美は 『どうだった!?』 と聞いてきた。 あたしはボーッとしながら 『OKだって。』 と伝えた。 亜美はすごい喜んでくれた。 でも喜びに浸るのは後にして電話番号書かなきゃ。(笑) そして書いた紙を中野くんに渡した。 彼は、 『じゃあ電話する』 と言って練習に戻った。 あたしは亜美と帰りながら初めてうれし泣きというものを知った。
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