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オフィスに向かうには、給湯室の前を通ってから行かなければいけない。
その給湯室を通り過ぎた時に女性の声が聞こえた。
「私にはもう彼女しか居ないの…」
聞き取りづらくてよく分からないが聞き覚えのある声。中を覗くとそこにわ綾音さんがいた。
私と目が合い、電話をしていたのか誰かに「もう切るわ」と言って電話を切った。
私は名前で呼ぼうか迷ったが、
「ヤる時わ名前で読んで」を思い出し課長と呼ぶ事にした。
「課長…お疲れ様です…。」
「あらっ!お疲れ。」
「はい…。」
「勤務時間も終わったし、二人きりなんだから名前で呼んでもいいのよ。」
「はい…あのっ綾音さん…!」
「あの続きがしたくてわざわざここまできたんでしょ?」
「いえ…私課長とわ知らず、失礼な行為、大変申し訳ありませんでした。」
「気にしなくていいわ。私はあなたに引かれたのだから…。早くしましょ。」
私はやはり拒む事が出来ず…
前と同様に「はぃ…綾音さん…」としか言えなかった。
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