給湯室

3/4
前へ
/87ページ
次へ
オフィスに向かうには、給湯室の前を通ってから行かなければいけない。 その給湯室を通り過ぎた時に女性の声が聞こえた。 「私にはもう彼女しか居ないの…」 聞き取りづらくてよく分からないが聞き覚えのある声。中を覗くとそこにわ綾音さんがいた。 私と目が合い、電話をしていたのか誰かに「もう切るわ」と言って電話を切った。 私は名前で呼ぼうか迷ったが、 「ヤる時わ名前で読んで」を思い出し課長と呼ぶ事にした。 「課長…お疲れ様です…。」 「あらっ!お疲れ。」 「はい…。」 「勤務時間も終わったし、二人きりなんだから名前で呼んでもいいのよ。」 「はい…あのっ綾音さん…!」 「あの続きがしたくてわざわざここまできたんでしょ?」 「いえ…私課長とわ知らず、失礼な行為、大変申し訳ありませんでした。」 「気にしなくていいわ。私はあなたに引かれたのだから…。早くしましょ。」 私はやはり拒む事が出来ず… 前と同様に「はぃ…綾音さん…」としか言えなかった。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1093人が本棚に入れています
本棚に追加