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テーブルにはテープレコーダーとその横に封筒が一枚置いてあった。
「ちょっとこのテープを聴いてほしいの…」
チエはテープをレコーダーにセットして再生ボタンを押した。
『皆さんご機嫌いかがですか?急にこの様な場所に集まって頂き、まことに申し訳ございません。』
テープからは機械で声を変えてるのかロボットのような声が流れた。
『何故集められたのか、疑問に思っていることでしょう。簡単なことです。みなさんはあるサイトに登録されてますよね。そう《ペア・ゲーム》と言うサイトに。』
奈津美・慶二は顔見合わせた。確かに思い当たる節があるからだ。奈津美は彼氏と暇つぶしのつもりで登録したのだ。内容は、ペアを組み財宝を探すとゆう、いたってシンプルなものだった。財宝を見つけるには様々なトラップやライバルとの競争もある。時には他の組と助け合ったり、殺しあったりしないといけないときもある。そして最後まで生き残りクリアをすれば実際に賞金が貰えるとゆうゲームだった。しかし、何故私達だけが選ばれたのか奈津美は疑問に思った。
「なんで私達が…」
「まぁ続きを聴いてみようぜ。」
『そしてあなた達は最終ステージまで進んだ人達なのです。そこで最終ステージは《リアル》に体験して頂こうと集まってもらった訳です。』
「?!」
リアルに…。一体どうゆう事なのか、奈津美・慶二はまた顔を見合わせた。
『もちろん、賞金は用意いたしております。もし同意できない場合はそちらの封筒をお開け下さい。では賞金を目指して頑張って下さい!』
そこでテープは終わり、部屋の中は沈黙で包まれた。
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