天才(笑)vs17人の男子生徒

5/31
前へ
/124ページ
次へ
姉貴の1分宣言の瞬間に全力疾走した甲斐があってか間に合った。 「失礼しまーす!」 職員室の扉を開け中に入りこむ…実際職員室に入ったのは初めてだ。 俺は辺りを見渡し光に当てられて輝く物体を見つけた。 「斉藤先生!」 「職員室では静かに」 斉藤先生は頭を光らせながら回転イスで俺と向き合う。 「俺に用があるって聞いたのでそれ――」 「お前今日のHR遅刻しただろ?そのせいでテスト返却ができなかった。」 この野郎…最後まで喋らせろ テストというのは入学した時点の個々のレベルを測るテストだ。 ちなみに範囲は中学校で学んだ基礎、科目は国語・数学・英語。 「お前には今渡す。」 「これで俺の頭の良さが読者に伝わる…」 「何か言ったか?」 「いえ…なにも」 もう俺は悟っているんだ…読者は俺が“自称天才”なだけで本当はすこぶる頭が悪い…と思っていることを… だがな…この小説はテンプレ通りにはいかないのだよワトソン君!これが翔クオリティだ!フハハハハハハハハハハハハハハハ!! 「ほら、これが回答用紙だ。」 斉藤先生は机の引き出しから乱暴に3枚の回答用紙を取り出した…コラ、俺の無欠最強の回答用紙を雑に扱うな そして俺は回答用紙を受け取る、気になる点数は… 国語 100点 数学 94点 英語 100点
/124ページ

最初のコメントを投稿しよう!

358人が本棚に入れています
本棚に追加