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姉貴の1分宣言の瞬間に全力疾走した甲斐があってか間に合った。
「失礼しまーす!」
職員室の扉を開け中に入りこむ…実際職員室に入ったのは初めてだ。
俺は辺りを見渡し光に当てられて輝く物体を見つけた。
「斉藤先生!」
「職員室では静かに」
斉藤先生は頭を光らせながら回転イスで俺と向き合う。
「俺に用があるって聞いたのでそれ――」
「お前今日のHR遅刻しただろ?そのせいでテスト返却ができなかった。」
この野郎…最後まで喋らせろ
テストというのは入学した時点の個々のレベルを測るテストだ。
ちなみに範囲は中学校で学んだ基礎、科目は国語・数学・英語。
「お前には今渡す。」
「これで俺の頭の良さが読者に伝わる…」
「何か言ったか?」
「いえ…なにも」
もう俺は悟っているんだ…読者は俺が“自称天才”なだけで本当はすこぶる頭が悪い…と思っていることを…
だがな…この小説はテンプレ通りにはいかないのだよワトソン君!これが翔クオリティだ!フハハハハハハハハハハハハハハハ!!
「ほら、これが回答用紙だ。」
斉藤先生は机の引き出しから乱暴に3枚の回答用紙を取り出した…コラ、俺の無欠最強の回答用紙を雑に扱うな
そして俺は回答用紙を受け取る、気になる点数は…
国語 100点
数学 94点
英語 100点
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