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「…94…だと…」
俺は久保先生よろしく呟く…それほど衝撃的だった。
この流れは3科目100点を取るのが当たり前じゃないのか…
俺はそこに作者と先生のパソコンのデスクトップに映っている美少女アイドルに悪意を感じた。
「先生…!おかしいです!数学は会心のできだったのにぃ!」
「当たり前だ!この問題を見ろ!」
先生は俺の手元から数学のテストを引ったくり俺の目の前につき出した。
「この問題ってどれですか?」
「これだ!」
斉藤先生はある問題を指差す、それは証明問題だった。
問6
四角形ABCD、BEFCは平行四辺形である。このとき、四角形AEFDは平行四辺形であることを証明しなさい。
【証明】
四角形AEFDが平行四辺形であることは、1―B 出席番号14番の蒼夜 翔が証明します。
○月△×日 □曜日
「………これのどこがおかしいですか!?」
「全てだ!」
読者達に問いたい、この証明問題のどこがおかしい?
はっきり言って数学の証明問題など2つの図形を比べるまでもなく正しいに決まっている、それを敢えて証明することはない…言わば俺の証明は一つ先を越えた高尚な証明だ。
「しかも丁寧に拇印など押しやがって!数学の田中先生に『斉藤先生のクラスには面白い生徒がいるんですね~愉快愉快…』って言われたんだぞ!?いい笑いのネタだ!ていうか他の先生方にも笑われたんだ!」
「それは俺のせいじゃありません。」
「お前のせいだ!」
斉藤先生は興奮しているのか口調が変わっている、脂でテカテカの顔も真っ赤だ。
「斉藤先生…新入生で一番の成績優秀生徒にそこまで怒らなくても…」
興奮した斉藤先生を宥めるように体育の美人先生が現れた、美人先生万歳!
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