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ジリリリリリリ!!
ベッドの近くに置いてある目覚まし時計が鳴る。
ジリリリ―――
時計を止めフトンを頭まで被り直す。
時刻は6:00…今日で入学式から5日目だ。
ダッダッダッダ!
階段を駆け上がる音が響く、この足音はもしや…
「起きろチンカス!!」
「グフッ!」
バイオレンス姉貴こと蒼夜 鈴花〈ソウヤ スズカ〉が寝ている俺にエルボードロップを食らわせた、この痛みは筆舌に尽くしがたい。
「蒼夜家第7条!目覚まし時計が鳴ったら5秒以内にリビングに降りる!忘れんなカス。」
俺の部屋は2階ある。ていうかよく目覚まし時計の音が聞こえたな…
ちなみに姉貴が言ったのは蒼夜法典といい第20条ぐらいある…正直迷惑だ。
そんな姉貴は赤い髪を後ろにくくり切れ目で身長も俺より高い、まぁ美人だ。
せめて性格が…せめて性格が良ければ…勿体無い…
「痛てて…朝から厄日だよ…」
「厄日?こんな美人な姉ちゃんを朝一番に見れて厄日だと?」
クレイジー姉ちゃんこと姉貴が俺の胸ぐらを掴みガクガクと揺らす。
「はい…天才の蒼夜翔はクレオパトラも裸足で逃げ出すほどの美人お姉さまを朝一番に目に焼きつけれて幸せです。」
揺らされながらも早口でこの台詞を吐いた俺の努力を認めてくれ。
「ばっ!馬鹿が!お姉さまなんて…そんな…」
クラッシャー姉ちゃんこと姉貴は照れたようです……ただ照れ隠しにビンタするのは辞めて欲しい。
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