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―――そして今に至るわけだが。
ともかく汚い地面に伏している俺は懸命に打開策を考えていた。
よし…よし…!これなら…
「おいコラ?いつまでへばってんだ?」
不良の一人、太郎が俺の髪を掴み無理矢理立たせる。
「いてて…髪の毛を引っ張らないで…」
「おい太郎!もうヤっちまおうぜ?」
「そうだな次郎…まずはボディーに一発!」
おい次郎…ヤっちまおうぜって…そっちの趣味の人か?
てかお前は次郎…なら最後の一人は三郎で決まりだな、この昭和トリオ。
そうこう考えている内に太郎が俺の腹を殴りつけた。
鈍く、あまりの痛みに胃液が逆流しそうになる。
「が…は…」
俺は耐えかね吐いた。
「うわ!きったねぇ!処刑だなコイツ…」
「おい天之介!お前もこいつに教育してやれ!」
「フヒヒヒヒ…じゃあまずケツに俺のモノを…」
三郎じゃないのかよ、うん…天之介無駄にかっこいい…2流のAV男優みたいだ。
だがしかし…男優とはいえ…こいつは紛れもなくゲイなお方だ…
蒼夜 翔…ホモ色に染まります…――なんて言うと思ったかぁぁぁぁ!!
俺は昭和トリオの足元に指さし高らかに叫んだ。
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